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2026年6月期 第1四半期 決算発表

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こんにちは、株式会社アイスタイル IR・CSR室です。11月10日(月)に当社の2026年6月期 第1四半期決算発表を行いました。

決算関連資料はこちらからご覧いただけます。
2026年6月期第1四半期 決算説明資料
2026年6月期第1四半期 決算短信

2026年6月期 第1四半期は、通期業績予想に対して好調な進捗となりました。
一方で、当期は次の成長フェーズへの飛躍に向けた「戦略的投資の年」と位置づけているため、足元の実績だけでなく、通期での見通しにもご注目いただけますと幸いです。

決算概要

 ■第1四半期 / 決算サマリー & トピックス

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社内計画を上回る好調な滑り出しで、1Qをスタートしております。
リテール事業がトップラインを牽引したことと、リテール事業とのシナジー効果でマーケティング支援事業の成長が加速したことにより、香港旗艦店「@cosme HONG KONG」のオープン前費用を吸収してYoYで大きく上回り着地しました。

また、今までKPIとしてMAUを開示していましたが、今期からはより業績と連動する指標として「ユーザーアクション総数(=アクションしているユーザー数×1人当たりのアクション数)」を開示します。アクションには、商品購入だけでなく、サンプル受け取りやお気に入り登録、店舗来店など購入前の行動も含まれます。ユーザーアクションが"ユーザーとブランドとのつながり"であり、この成長が当社の業績拡大の核となっています。


 ■第1四半期 / ハイライト

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2026年6月期 1Qのハイライトです。

限界利益率の高いマーケティング支援事業の飛躍的な成長が、連結業績にも寄与し、前期や1Q計画を上回る好調な推移となっています。
各セグメントごとの詳細については、この後でご説明いたします。

また、今回の決算説明資料では、全社費用を一番下に記載しています。管理部門の人件費や本社家賃など、全社的に発生する費用をここに計上しています。


 ■第1四半期 / 連結業績予想に対する進捗率

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連結業績予想に対する進捗率です。

今回の決算説明資料では、上期・下期それぞれの予想に対する進捗状況が分かるスライドを新たに追加しました。
期初で今期は"下期偏重"の計画とお伝えしておりましたが、そのイメージを具体的にご確認いただけるかと思います。

売上高は、計画通りの進捗です。
営業利益は、1Q計画を上振れて好調に推移しており、上期計画に対しても大幅に進捗しました。

2Qは、「@cosme BEAUTY DAY」、「Tokyo Beauty Week」、香港旗艦店のオープンに伴う先行費用が発生するため、QoQでは減益を見込んでいます。


 ■連結売上高 / 年別推移

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連結売上高の年別推移です。引き続き順調に成長しています。


 ■セグメント別売上高 / 四半期別推移

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セグメント別の売上高です。

マーケティング支援事業およびリテール事業が着実に成長しており、連結売上高を牽引しています。
また、マーケティング支援事業の伸長により、連結営業利益率も徐々に改善し、5.6%で着地しました。


 ■マーケティング支援事業
化粧品ブランド向けの広告・ソリューション(BtoBサービス)を展開するセグメントです。

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リテール事業の拡大により、オンラインプロモーション施策とEC・店舗での販売促進施策との連携が一段と加速し、ユーザーとブランド双方のエンゲージメントが進んだことで、売上・利益ともにYoYで大きく成長しています。

また、今年4月にローンチしたデータコンサルティングについては、現時点では業績への貢献は限定的ですが、既にメーカー内でのブランド間横展開や他部署からの新規受注が進むなど、着実に成果が表れ始めています。コンサルタント採用は社内計画よりやや遅れているものの、引き続き体制強化に向けて採用活動を進めます。


 ■リテール事業
国内で展開する小売業(EC・店舗)が属するセグメントです。

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リテール事業は、引き続き順調に成長しています。

店舗では、今年6月にオープンした「@cosme NAGOYA」などの旗艦店が売上高の成長を牽引しました。
QoQでは、一時的にインバウンド売上が減少したことや季節変動により伸び幅は限定的となりました。特に7月で大きく減少したものの8月以降は回復傾向となっています。

ECでは、引き続きプラットフォーム連携によって成長軌道を維持できています。
QoQで減収しておりますが、4Qの販売イベント反動による毎年の季節性です。

営業利益率は、新店コストや店舗全体での人件費増によりYoYでは横ばいとなっています。


 ■グローバル事業
海外で展開しているサービスが属するセグメントです。

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売上高は横ばいとなっておりますが、中国の越境ECは、YoYで大きく成長しております。一時期は大きく落ち込みましたが、前期で底を打ち、現在は回復基調にあります。

営業利益率は、香港旗艦店のオープン前費用を含めると△14.9%、それを除くと△4.5%です。YoYで悪化していますが、前期3Qに香港で1店舗閉店した影響であり、計画通りの進捗です。

香港旗艦店のオープンに向けては、オープン前費用に加えて強化している人員体制により現状はコストが先行しています。オープン後には収益面で大きく貢献すると見込んでおり、通期では黒字化を目指します。


 ■その他事業
美容部員を派遣する人材派遣事業と、ユーザー向けのBtoC課金サービス、創業間もない企業も含め幅広い成長ステージの企業に投資する投資育成事業が属するセグメントです。

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減収減益をしておりますが、想定通りで推移しています。


 販売費及び一般管理費

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YoY+16.5%と増加していますが、年間を通して販売管理費比率38%前後でコントロールできています。


 限界利益

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粗利率が相対的に低いリテール事業の伸長により限界利益率はYoYで減少したものの、限界利益率の高いマーケティング支援事業の拡大が下支えとなり、限界利益はYoY+14.5%と着実に成長しております。


 セグメント別営業利益

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営業利益率の高いマーケティング支援が増益を牽引したことや、事業基盤が強固となったリテール事業の安定した利益創出により、連結営業利益は過去最高の10.4億円で着地となりました。


直近の運営サービスの状況

ここからは直近のトピックスを中心にご説明します。

 ユーザーアクション総数の月次推移

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当社が現在特に注視しているKPIであるユーザーアクション総数(=アクションしているユーザー数 × 1人当たりアクション数)の月次推移です。

月単位で見ると多少の変動はあるものの、全体としては右肩上がりの成長傾向にあります。

ブランドによるBtoBサービスの活用が加速する中で、Web上のアクションからEC、店舗での購買まで、ユーザーの幅広いアクションが活発化しています。
また、ブランドはより高い投資対効果を期待する中で、ユーザーアクションの増加が当社との取引拡大につながっているという、好循環が生まれています。


 ■@cosmeの会員数の推移

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会員数は順調に推移しています。直近で1,080万人まで増加しています。


 ■販売イベント「@cosme BEAUTY DAY」を12月開催

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例年通り、12月に販売イベント「@cosme BEAUTY DAY」を開催します。今年で8年目となります。
「@cosme BEAUTY DAY」では、ユーザーとブランドの新たな出会いを創出することを最も大切なポイントとしています。
また、本イベントを通じて獲得した新規ユーザーをロイヤルカスタマー化し、今後のさらなる成長へとつなげていきます。


 ■香港旗艦店「@cosme HONG KONG」12月5日(2Q)にオープン

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12月5日に香港の尖沙咀に海外初の旗艦店「@cosme HONG KONG」をオープンします。

売場面積は1,298㎡で、@cosme TOKYOよりややコンパクトな3階建ての路面店です。
国内外の人気ブランドを500以上を取り揃え、今後さらに拡充していく予定です。

店舗デザインや売場構成は国内の旗艦店をベースにしつつ、より洗練された造りになっています。香港にこれまでなかった新しい化粧品専門店と自負しており、現地ユーザーもきっと新鮮に感じていただけると思います。ぜひご期待ください。

なお、今回の香港旗艦店は好条件で契約できており、オープン後に売上が順調に伸びれば、早期に利益貢献できると見込んでいます。
ただ、これを機にすぐ海外出店を拡大するのではなく、まずは香港での成功を通じて海外事業の基盤をしっかり築いていく考えです。


■業界内外との競争型リアルイベント「TOKYO Beautyu Week」を初開催

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今年から新たな試みとして、リアルイベント「Tokyo Beauty Week」を11月19日〜25日に開催いたします。

「Tokyo Beauty Week」は、"ファッションのパリ、ビューティーの東京"をテーマに、東京を世界に誇るビューティーの聖地として確立し、美容業界全体をさらに活性化していくことを目指しています。

会場は原宿・表参道エリア一帯です。ファッションの中心地であるこの街を舞台に、さまざまなブランド、メディア、地域すべての商店会、ショッピングビル、専門学校など多くのパートナーの皆さまにご協力いただきながら、街全体でビューティーを盛り上げます。

イベントの詳細については、今後もリリースを通じて随時お知らせいたします。どうぞご期待ください。


「Tokyo Beauty Week」公式サイト:https://tokyobeautyweek.jp/

最後に

2026年6月期は、中期事業方針の2年目にあたり、次の成長フェーズへの飛躍に向けた「戦略的投資の年」と位置づけています。

国内事業のオーガニック成長に加え、香港旗艦店「@cosme HONG KONG」を軸に、さらなる売上拡大を図ります。

ただ、中長期の成長に向けて、人材やシステムへの投資、新規事業への挑戦を積極的に進めているため、通期での営業利益率は前期と同水準の計画です。これは将来への前向きな投資であり、好調な1Qの好調な業績を踏まえ、さらなる成長を目指していきます。

引き続きご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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