2026年6月期 第3四半期 決算発表
こんにちは、株式会社アイスタイル IR・CSR室です。
5月8日(金)に当社の2026年6月期 第3四半期決算発表を行い、その翌営業日の11日に開催した決算説明会の内容をこちらでお届けします。
決算関連資料はこちらからご覧いただけます。
・2026年6月期第3四半期 決算説明資料
・2026年6月期第3四半期 決算短信
2026年6月期 第3四半期は、地政学的な影響等が一部表面化しつつも、上半期に引き続き通期連結業績予想に対して順調な進捗となりました。
事業環境が刻々と変化する中ではございますが、当四半期の概況をお伝えします。
決算概要
■第3四半期累計 / 決算サマリー & トピックス
3Q累計の連結売上高は、YoY+19.7%、連結営業利益もYoY+23.0%と順調に進捗しています。
3Q単体では、リテール事業は特定国・地域における地政学的な要因により、一部インバウンドの減少や商品価格高騰の影響を受け、若干ですが社内計画を下回りました。一方で、マーケティング支援事業は上期に引き続き順調に成長しており、連結全体では社内計画に対し順調に進捗しています。
ユーザーアクションも引き続き好調であり、事業として不安な要素や、懸念点はありません。私たちの事業を取り巻く環境の変化を的確に捉え、積極的に投資・準備を行っていけるかどうかが、4Qと来期に向けて最も重要なポイントであると考えています。
■第3四半期累計 / ハイライト

2026年6月期 3Qのハイライトです。
近年、私たちが最も成長させていくとお伝えしているマーケティング支援事業は、引き続き2桁成長を維持し、好調に推移しました。
リテール事業は、ECにおいて3Q末の3月頃に発送遅延が発生しました。また、地方の店舗で一部苦戦があったものの、EC・店舗ともに増収・増益を継続しています。
グローバル事業は、香港旗艦店の寄与で増収となったものの、収益化の観点では苦戦しています。
全社費用は、引き続きコントロールできています。
■第3四半期 / 連結業績予想に対する進捗率
連結業績予想に対する進捗率です。
通期業績予想に対しては着実に進捗ができています。
■連結売上高 / 年別推移
連結売上高の年別推移です。引き続き順調に成長しています。
■セグメント別売上高 / 四半期別推移
セグメント別の売上高です。
すべての事業において売上高は順調に進捗しています。営業利益率においてもYoYで+0.2pt成長できています。
■マーケティング支援事業
化粧品ブランド向けの広告・ソリューション(BtoBサービス)を展開するセグメントです。
売上高は順調に成長しています。リテール事業が順調に成長している中で、同事業とのシナジーによりブランドとの取引規模は拡大しており、計画を上回る推移となっています。
営業利益率は、営業基幹システムの改修を進めているため費用が増加しましたが、限界利益率が高い事業特性のため増収に伴う増益分で吸収ができたことで、YoYで改善できました。
また、データコンサルティングについては、引き続き長期や定常支援を軸とした安定的な案件が発生しているほか、ジュニアコンサルタントの成長なども進んでいます。
■リテール事業
国内で展開する小売業(EC・店舗)が属するセグメントです。
店舗では、一部の地方店舗で苦戦が見られたほか、特定国・地域における地政学的な要因により、一部インバウンド需要が減少しましたが、その中でも2桁成長は維持できました。
ECについては、倉庫移転に伴う出荷遅延が発生したため成長幅は限定的となりましたが、増収は維持できています。QoQでの減少は、2Qに販売イベントがあることによる季節要因であり、想定の範囲内です。
営業利益率は想定通り前年と同水準で着地しました。
■グローバル事業
海外で展開しているサービスが属するセグメントです。
売上高は、香港旗艦店の寄与で増収となりました。
営業利益率は、同店舗が幸先の良いスタートを切ったものの、海外での大型店舗の運営体制が十分ではなく、オペレーションの最適化に時間を要しています。そのため、欠品が続いていたり、店舗の倉庫に在庫があっても商品の陳列が追いついていなかったりと、お客様の信頼を一部裏切ってしまったと考えています。こうした要因から売上高も計画通りには進捗せず、営業利益はマイナスとなり、グローバル事業全体では△5%となりました。
一方で、越境ECの「EC・卸売」は、非常に大きな成長ができています。
香港旗艦店はオペレーション改善に向けて日本側のチームも深く関与し、立て直しに注力しています。今後は、EC・卸売を引き続き伸ばし、香港旗艦店のリカバリーをしていきたいと考えています。
■その他事業
美容部員を派遣する人材派遣事業と、ユーザー向けのBtoC課金サービス、創業間もない企業も含め幅広い成長ステージの企業に投資する投資育成事業が属するセグメントです。
想定内で推移しています。
■販売費及び一般管理費
販売管理費率は、YoYでほぼ同水準です。
金額ベースで見ると販管費は増加していますが、売上高も伸長しているため、比率としてはコントロールできています。2Qに対して比率が上昇しているのは、2Qは季節性で売上高が伸びる時期であることによるもので、想定内の数値変動です。
■限界利益
限界利益率も、ほぼ横ばいで推移しています。
2Qと比較して限界利益率が上昇していますが、これは2Qにおいてリテール事業の売上高構成比率が高くなる季節性によるものですので、想定通りの推移です。3Qは2Qと比較してリテール事業の売上高構成比率が下がるため、連結全体の限界利益率は上がるためこちらも想定内の推移です。
■セグメント別営業利益
連結営業利益は、国内のマーケティング支援・リテール事業が牽引しており、利益率はYoYでほぼ同水準で推移しています。
直近の運営サービスの状況
ここからは直近のトピックスを中心にご説明します。
■ユーザーアクション総数の月次推移 / @cosmeの会員数の推移
ユーザーアクション総数、@cosme会員数は共に順調に成長しています。
■参考:中東情勢による当社への影響(2026年5月8日時点)
現時点の状況ですので、今後変化する可能性があります。
中東情勢の影響を受け、一部のメーカーにおいて商品の供給懸念が報じられていますが、5月現在における影響は極めて軽微であると見ています。
当社への影響は、マーケティング支援事業において、一部のメーカーが当該影響の長期化を懸念してプロモーション施策の見送りが数件ではありますが発生しています。例えば、オイルなど石油由来の原料を多く使用している商品については、店頭在庫は欠品していないものの、プロモーション施策のためのサンプリング配布が一部見送りになるといったケースなどです。
リテール事業においては、販売商品の供給に大きな支障は生じていません。
グローバル事業においては、一部の日系メーカーにおいて、国内在庫を優先したいという傾向がみられましたが、大幅に出荷を停止するような状況ではないため、事業全体への影響は軽微であると見ています。
想定質問と回答
皆様から多く寄せられることが想定される質問、およびその回答について、当社よりあらかじめご説明させていただきます。
■通期連結業績予想の達成確度について
連結売上高の進捗は若干遅れているものの、連結営業利益以下は達成見込みで進捗しています。売上高のビハインド要因は、相対的に利益率の低いリテール事業・グローバル事業によるものです。一方で、利益率の高いマーケティング支援事業は好調に推移しているため、営業利益は達成できる見込です。
■ECの倉庫移転に伴う配送遅延の経緯について
EC事業が順調に成長してきたことを受け、3月にケイパビリティの拡大を目的とした倉庫移転を実施しました。
しかし、その移転作業の中で遅れが発生し、全体的な発送遅延が発生してしまいました。発送遅延に起因したユーザー様からの注文キャンセル等は増加し、厳しいお声も多数いただいております。ご不便をおかけし、大変申し訳ございません。
これに対し、専門人材を追加投入し発送体制の正常化に向けた対応を継続しており、5月8日現在、在庫がある商品については通常の出荷体制まで改善できています。
今後もこのまま安定運用が可能かどうかの確認を継続していくため、当該の影響は4Qにも及ぶと考えています。
■香港旗艦店の課題と対策について
まず、2025年12月のオープン直後は非常に好調なスタートを切り、旗艦店オープンが正しかったと改めて再認識することができました。
一方で、オープン準備の段階から懸念していたオペレーションの問題が表面化しています。具体的には、商品補充や納品サイクルが既存の香港にある2店舗よりかなり早い段階での発注を要することや、接客対応を含めた最適化に時間を要しています。これにより機会損失が発生し、お客様にも多大なご迷惑をおかけいたしました。日本チームも加わり体制構築を最優先していますが、お客様を万全に迎え入れ、常に店舗を楽しんでいただける状況にはまだ至っていないと判断し、プロモーションを大幅に抑制しました。その結果、来店客数および売上、営業利益も未達となりました。
現在はロジスティクスの整備を進め、今期中に安定運用を実現すべく、日本の事業管理下へ体制を変更し、オペレーションの組み替えに注力している状態です。
最後に
2026年6月期 第3四半期は、地政学的な影響や国内外のリテールにおける課題など、外部・内部の両面で成長に向けた変化に真摯に向き合う期間となりました。
こうした状況をさらなる進化への糧と捉え、「いかにブランドとユーザーをつなげるか」というアイスタイルの事業の根幹に改めて立ち返り、4Q、そして来期に向けて、全社一丸となって引き続き事業を推進していきます。
引き続きご支援ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。